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「あ、こんばんは~♪いやぁ~、目が覚めたら此処にいたんだよね~。いやはや、参ったよ♪あ、此処から降りたいんだけどさ、どうすりゃいいかな?」
と、男は相手の異様な雰囲気など気にせず話をしだした。
自分の館である事を告げたのに、それには触れず屋根から降りる事を優先した男に、そして余りの陽気さに面食らった女の子は、
「………………」
目を点にし、呆れていた。
「あれ?駄目なの?オレ此処から降りれないの?」
男は、相手が呆れているとは知らず質問を繰り返した。
そして、
「はぁ……咲夜、彼を下に降ろしてやって…」
「はっ、かしこまりました。」
名を呼び一言告げると、彼女の隣にメイド姿の咲夜と呼ばれた少女が現れた。それを見ている男は、
「…………はぁー……」
と、息を漏らしながら唖然としていた。
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