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これから向かうМ会社さんには千早の恋人が働いている。
千早の2歳年下の日向隼人(ヒュウガ ハヤト)くん。
“くん”をつけているように、彼は男だ。
特に同性同士の恋愛に偏見もなく、俺自身も実はどちらもいける口だった。
真「なるべく今日で数量決定したいんだけどな。なかなか進まない」
千「わかってる」
この度、М会社さんとウチの会社がコラボ商品を出すことになっており、パッケージデザインや宣伝広告など早々に決まっていることもあるのだが肝心の数量が決まらない。
真「まぁ蓋を開けてみたら売れませんでした、じゃ話にならないからな」
前回もМ会社さんの商品に携わることがあった。
けれど前回は今回と違い、商品の一部をコチラが製造、納品し、多数の会社で一つのものを作るというものだった。
売り上げも上々だったのだがやはりコストの面で高くついてしまったこともあり、今回は慎重に動いているようだ。
ガチャ
千「よし、じゃあ行くか」
真「あぁ」
先に車を降りた千早に続き、車を降りる。
千「ふう」
ネクタイの位置を確認し玄関へと歩き始めた。
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