第一章

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“次はプライベートで”なんて、 真「ふっ」 まさか自分が使うとは思っても見なかった言葉だ。 宮野は自分より4つも歳上なのに、気づけば戯けるような態度をとってしまった。 冗談だと聞き流すだろうか、それとも本気にしてくれるだろうか。 ガチャ 真「待たせて悪い」 千早「どうだった??」 真「それより、数量変更書類送られてきてるって初耳だったんだけど」 千早「あ」 そう言って先程の会議のことを思い出したのか、ファイルを取り出し、綴りきれていない書類の束を一枚一枚めくる。 千早「悪い..」 真「はぁ」 宮野の言っていた通り、数量変更書類は確かに送られてきていた。 千早「次はきちんと報告する」 真「それもそうだけど、その前にファイル整理。何処に何があるのか分からなくなったら意味がないだろう」 千早「..わかった」 千早はそう言って束になっている書類をポンポンと叩いた。
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