第一章

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枕元にある時計の針は午前5時を指している。 今日は朝から会議は入っていない為、時間に余裕はあった。 けれど二度寝する気にもなれずクローゼットへと歩いていった。 ガチャ 真「....」 クローゼットの中にはアイロン掛けされたシャツが並び、ネクタイやスーツ等も全て揃っている。 シャツに袖を通し、ネクタイを掴み適当に身なりを整えると俺は部屋を後にした。 ガチャ 真「....」 三木「おはようございます、お早いですね」 朝御飯の準備をしているのか食器を並べながら三木健一(ミキ ケンイチ)が俺に微笑んだ。 真「早く目が覚めたんだ。急いで準備しなくていいよ、いつも通りでいい」 三木「では珈琲をお持ち致します」 三木は俺の秘書兼、俺の身の回りの世話もしていた。 はじめは兄の秘書だったのだが、まわりまわって今は俺についてくれている。
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