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「間に合うか!?これ!」
「なんとか、な!」
今、俺は学校に向けて爆走している。
俺の隣で同じように爆走しているコイツの名前はニズ・ウィズ。
ニズとは昔からの付き合いで、俺が唯一親友と呼べる奴でもある。
ゴ―――――――ン・・・
ゴ―――――――ン・・・
「やっべぇ、もう鳴ってやがる!急げって、レイク!」
「はっ・・はっ・・、わ、分かって、る・・・!」
そして俺達は鳴り終るとほぼ同時に学校の門を潜った。
「はぁ・・は、ふぅ・・ギリギリセーフって所か?」
「ヒュー・・ヒュー・・・ああ、たぶンゴフォァ!、ゴホ、ゴフ・・・多分・・な。」
「だ、大丈夫かよ?レイク。」
「ヒュー・・なんとか・・・ヒュー・・ヒュー・・それより、早く・・ヒュー・・・・教室に行こうぜ・・?・・ゴホッ!」
「・・・・無茶するなよ。」
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「何か今日はどっ、と疲れたな・・・。」
今は放課後。俺は帰宅途中だ。
「そうだな・・あの後結局遅刻だったもんなぁ。疲れた体に一時間正座は堪えるぜ・・。」
「全くだ・・・ハァ。」
「そういやレイク、お前、あの頭痛の件は結局どうなってんだ?」
「ああ、それね・・それについて今日、セイン・カヌア大神殿に行くつもりなんだよ。」
「神殿に?何でだ?」
「「声」に言われたんだよ。 『封印を解け。かの神の方舟に。かの祭壇に。』
ってな。」
「へぇ、なんか面白そうだな。・・決めた!俺もついていくぜ。」
「・・・は?」
「だ・か・ら!俺も着いてくっつってんだよ!」
「・・・・いやいや、もしも、何かあったりしたら・・」
「だぁーいじょーぶだって! よし、帰った後すぐにセイン・カヌア大神殿に集合な!じゃ俺こっちだから、また後でな!」
「あ、ちょっ、ま・・・」
「・・・あの野郎勝手に決めやがった。・・ま、いいか。」
そうして俺は自宅に戻り、準備をしてセイン・カヌア大神殿に向かった。
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