目覚め

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「間に合うか!?これ!」 「なんとか、な!」 今、俺は学校に向けて爆走している。 俺の隣で同じように爆走しているコイツの名前はニズ・ウィズ。 ニズとは昔からの付き合いで、俺が唯一親友と呼べる奴でもある。 ゴ―――――――ン・・・ ゴ―――――――ン・・・ 「やっべぇ、もう鳴ってやがる!急げって、レイク!」 「はっ・・はっ・・、わ、分かって、る・・・!」 そして俺達は鳴り終るとほぼ同時に学校の門を潜った。 「はぁ・・は、ふぅ・・ギリギリセーフって所か?」 「ヒュー・・ヒュー・・・ああ、たぶンゴフォァ!、ゴホ、ゴフ・・・多分・・な。」 「だ、大丈夫かよ?レイク。」 「ヒュー・・なんとか・・・ヒュー・・ヒュー・・それより、早く・・ヒュー・・・・教室に行こうぜ・・?・・ゴホッ!」 「・・・・無茶するなよ。」 ============================== 「何か今日はどっ、と疲れたな・・・。」 今は放課後。俺は帰宅途中だ。 「そうだな・・あの後結局遅刻だったもんなぁ。疲れた体に一時間正座は堪えるぜ・・。」 「全くだ・・・ハァ。」 「そういやレイク、お前、あの頭痛の件は結局どうなってんだ?」 「ああ、それね・・それについて今日、セイン・カヌア大神殿に行くつもりなんだよ。」 「神殿に?何でだ?」 「「声」に言われたんだよ。 『封印を解け。かの神の方舟に。かの祭壇に。』 ってな。」 「へぇ、なんか面白そうだな。・・決めた!俺もついていくぜ。」 「・・・は?」 「だ・か・ら!俺も着いてくっつってんだよ!」 「・・・・いやいや、もしも、何かあったりしたら・・」 「だぁーいじょーぶだって! よし、帰った後すぐにセイン・カヌア大神殿に集合な!じゃ俺こっちだから、また後でな!」 「あ、ちょっ、ま・・・」 「・・・あの野郎勝手に決めやがった。・・ま、いいか。」 そうして俺は自宅に戻り、準備をしてセイン・カヌア大神殿に向かった。
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