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「よう、遅かったな!レイク!」
「お前が速すぎるんだよ・・。」
俺はセイン・カヌア大神殿の入り口でニズと合流した。
「じゃあ、行くか?レイク。」
「そうだな、行くか。」
そうして俺達はセイン・カヌア大神殿へと足を踏み入れた。
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「・・・何にもねぇな。」
「そうだな・・。」
「何か面白い事があると思ってきたのによう・・これじゃ骨折り損だぜ?」
「そうだな・・それじゃ神の方舟に行くか?」
「おう・・このまま何もなかったら凹むぜ、俺・・・・。」
「はい、いいからいいから。行くぞ!ニズ。」
「ここが神の方舟か・・・。いや、しかしなんとまあ・・。」
「・・・でっけえなぁ、おい。」
そこにあるモノに俺達は絶句していた。
目の前にある、神の方舟と思われる船は通の船の軽く100倍はあろうかというとてつもない大きさだったのだ。
「凄ぇな・・・。」
「ああ、凄ぇな・・ところでよ、レイク。一つ疑問に思ったんだがよ?」
「何だ?」
「セイン・カヌア大神殿を外から見た時、こんなデカい船を入れれそうなところなんて無かったよな?」
?・・・・・・・!?
言われてみれば確かにそうだ。こんな普通の100倍はあるこの船を収容出来るスペースなんて、セイン・カヌア大神殿の中には無かった。
これは一体どういう――
「―――――!?ガグッ・・・?」
その時俺の頭で何かの割れるような音―――
ピシッ
と、音がした。
その瞬間、頭に、悲鳴を発することすらできない激痛が――――
「ア・・ガ!カ・・・・・!!!グ・・アァ・・・!!」
「お、おいどうした!?しっかりしろレイク!レイク!?」
「カ・・・・!ァ―――」
そこで俺は意識を手放した。
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