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「・・・・ッ!・・ここは、何処だ・・・!?」
俺が暫くしてから目を開けると、底には俺の記憶に無い光景が映っていた。
「ここは・・どっかの建物の中か?どうなってんだ・・?」
俺の前にはぼろぼろに寂れた廊下や幾つかの部屋と思われるスペース。それと武器?のような物が多数あった。
「これは・・・今はいいか。取り敢えずはここから出る方法を探さないとな。」
俺は周りを見渡した。すると、ずっと奥の方に光が差していたのを見付けた。
「何の光だ?・・まあ、いきゃあ解ることか。」
俺は、光が差している場所に行こうとした。
『おや、こんなところに客人とは珍しいですねぇ。』
!?・・何だ、今のは?
『おや、驚かせてしまいましたかな?それは失礼。』
「誰だ?どこにいるんだ?」
「うむ、そうですね。貴方の後ろ・・・ですかな?」
「う、後ろ・・・・!?」
俺はすぐさま後ろに振り向いた。
「・・・い、いない?」
何だ、と。そう思ってまた振り向いた瞬間、
「うわあああああぁぁあぁぁぁあああぁぁ!!!!」
心臓が止まりかけたよ。
だって想像してみてくれ。
いきなり「後ろにいる」なんて言われて驚きと内心ビビってる中で後ろを見たけど何もなくて何だ、良かったって気持ちで振り向き直したらナイスミドルな初老のダンディが笑顔で「嘘です」なんてアップで言われたんだよ!?
そんなの・・・・・・
「驚くに決まってんだろぉぉおおおおぉおおぉぉぉ!!!」
「いったい誰に向けて叫んでいるのですかな?」
「いや、なんか・・・叫ばなきゃいけないと思って・・な?」
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