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特別教室棟の屋上へ続く階段の踊場。 そこではしばしば恐喝行為が行われている。
放課後や授業中など、人の往来が無くなる時間帯になればそれ以外の悪事も行われる場所だが、今は休憩時間明けすぐの、まだ人通りもある時。
きっと誰かが捕まっているだろうと、私はそこに向かった。
着いてみれば、やはり。 赤いジャージの女子生徒が緑ジャージの男子生徒2人に囲まれていた。
あからさまに恐喝を受けている。 私は携帯のカメラモードを起動し、すぐにシャッターの押せる状態になったのを確認して、話しかけた。
「せーんぱーい。 こっち向いてー。」
一瞬の隙を狙ってシャッターを押すと、私はすぐ逃げ出した。 踊場から階段を飛び降り、廊下を駆け抜ける。 追っ手の気配を感じながら、私は窓から飛び出した。
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