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さくらは少し辛そうにしている霊夢を背中に背負いふらふらと歩いている
さくらの頭のなかには沢山の考えがあるが、一つの考えでそれは全て消え去った
負傷した霊夢をこのまま永遠亭につれていくのがベストだとは思う、しかしもし博麗神社のように他の場所が攻撃を受けていたら
そう考えると行く宛がない
見たところ気を失っているだけだが、もしもの事があれば後戻りはきかない
それにあまり人の心配をできる状態でないのも確かである
完全な敗北
「はじめて味わったな」
そんな事を呟きながら歩くのをやめて、桜の花弁を周囲に発生させてベッドの代わりにする
「ゆっくり寝ててね霊夢…大丈夫だよ、絶対に指一本も触れさせないから」
そういってぼろぼろの顔で全力の笑顔をみせる
「…改めて見ると霊夢って美人だな…//」
さくらは急に恥ずかしくなった、今まで普通に接していたハズなのに、ふとした瞬間に訳のわからない感情が胸をおおいつくす
恋なのだろうか?
さくらには答えはわからない
はじめての感覚を胸に、霊夢が目覚めるまで死守する覚悟を決めたさくらであった…
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