圧倒的戦力

12/19
前へ
/19ページ
次へ
辺りに飛び散った血はまだみずみずしく、闘いの激しさを物語っていた ヴェアリアは足をガタガタと震わせながらゆっくりと体を起こす 「やってくれるじゃないのさ美鈴…」 頭をおさえ至るところから血を流し、瓦礫の中から立ち上がる 戦況は一気に変わっていた 「貴方は私が倒します…門番として、そして紅魔館の一員として!」 足を踏み込み力を入れる美鈴 「フフッ…フフフッ…アハハハハハッ」 急にヴェアリアは笑いはじめ、両目を手のひらでおおい、空をあおぎながら高笑いを続ける 「痛いじゃないか美鈴ちゃん…フフフッ私壊れちゃうよ?アハハハハハッ」 ゆっくりと鎌を振り上げながらブツブツと小声で何かを喋りだす しかし美鈴は知らなかった…この時にとどめをささなかった無能さに…
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加