圧倒的戦力

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膝をついた女は歯をくいしばり、二人を睨み付ける 「なさけないよ…」 右足に力を入れゆっくりと踏み出す 生まれたばかりの山羊のような、立っていられるのがやっとの状態でありながら、更に奥歯を噛み締め動こうとする 「やめろ!!もう立たなくてもいいだろうっ!!」 二人の内の一人が声を荒げるが、女は更に足を踏み出す 「私は…私は…絶対に倒れないっ!!」 目をカッと見開くと常人ではありえない速度で声を荒げた者に斬りかかる 全く予想をしていなかった上白沢慧音は斬撃をうけた そして隣にいた何も反応できなかった男は、一気に力を込めて刀を振り上げた 「お前っ!!」 降り下ろした先には何もいなかった 「悔しいかい?憎いかい?なら向かってきなよ、上白沢桜太…」 声だけが響き渡り、女はどこにもいなかった…
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