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先手は美鈴だった
一気に距離を詰めて得意の近接戦闘にはいる
それをみたヴェアリアは驚いたような表情を浮かべ、距離をとるために後方に跳び鎌を振り上げる
しかし
「まだまだですよヴェアリア」
振り上げた鎌を降り下ろさせる事なく美鈴は間合いをたった一歩の踏み込みで消し去る
右手に気を集中させ美しい色のオーラを纏い力いっぱい腕を振り抜く
裏拳である
「ッ!」
ヴェアリアは美鈴の拳を防御する事なく腹部に強烈な一撃をうけて壁に激突する
「下手な芝居は良いですよヴェアリア」
「芝居ねぇ」
裏拳をうけ壁に激突したはずのヴェアリアは何事も無かったかのように立ち上がり、口角を上げて口から流れ出る血を舐める
「学習能力あるの美鈴?」
「関係ありません力でねじ伏せます!」
美鈴は再び構えヴェアリアは口から血を吐き臨戦体勢に入り鎌を振り回す
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