君だった(将×径)

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「ねぇ、眼鏡俺が持ってるから探してみてよ」 そう言って右手首を掴まれ、ソファーに座らせられた。 「ほら」 そう言って、俺の手を彼の胸にぴたっとあてた。 そして俺は手をもそもそと動かし、彼の身体中を探し回る。 しかし一向に見つからない。   まさか、と思いつつ顔もペタペタと触ってみると‥ つっかかるソレ。 見つかったー 「将くんがつけてたんだね」 そう言って眼鏡をとった瞬間 「んーっ!ふぁ、んぅぁ、はっ‥ぁ////」 深いキスをされた。 「しょ、くっ//急、に‥どうしたの?」 「キスしたかっただけ」 そう言って悪戯に笑う彼の笑顔はぼやけずにしっかりと見えた。 「径くん、俺あなたが好きだよ」 突然の告白に少し驚いた。 「アイツよりも径くんが好きだよ。アイツよりあなたを愛するって約束する 。だから‥あなたの心も身体も全部俺にちょうだいー」 そう言って将くんは俺の肩に頭を乗せた。 「初めは、俺も余裕があったんだ。でももう余裕が無いんだ。あなたが好き過ぎて、あなたが欲し過ぎて。誰にも渡したくない‥」 「俺も将くんが好きだよ」 びっくりしたのだろうか、将くんは顔を上げて俺の顔をじーっと見つめた。 「‥ほんと?」 「うん」 そう言って俺から彼に口付けをした。 あの日からずっと、俺は将くんが好きだよー end.  
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