「愛してるよ」(将×径)

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「どのくらいかかるの?」 「ん?ちょっと。はやくチャーハン食べたいからいそぐ。」 あなたチャーハン本当に好きだよね。 俺も径くんが作るチャーハンすげぇ好きだけど。 「なんでチャーハンなの?」 本当は嬉しいけど、俺は少し意地悪なことを言う。 「いやなのか?」 少し拗ねているのか、口調がキツくなった。 うん。 拗ねた径くんも可愛い。 「ううん。嫌じゃない。径くんが作ってくれるならなんでもいい。」 「ふふ。そっか。」 拗ねてる径くんも好きだけど、ちらっと八重歯を覗かせるこの笑顔の方が好き。 「うん。あなたの愛が沢山詰まってるからね。」 「じゃあ、いつもよりたくさん将くんへの愛こめなきゃな。」 そんな可愛いことを言う径くんを、少しぎゅううっと強く抱きしめる。 甘い香りが俺を包む。 「ねぇ‥」 「ん?」 野菜を刻みながら首を少し傾げる径くん。 そんなちょっとした仕草を愛しく感じる俺はおかしい? 径くん。 俺あなたが好き過ぎてどうにかなっちゃいそうだよ。 「愛してるよ」 end.    
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