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「ここがサトシくんの始まりの地。"white snow"だよ。」
だだっ広い土地に、真っ白のさらさらした雪が積もった純白の町。
「・・・・・」
サトシくんは何も言えないのか、言葉が出て来ないのかずっと黙っている。
「・・・綺麗だね。」
"white snow"に対して、発した言葉はそれだけだった。
それでも"white snow"はサトシくんのその言葉に喜ぶように、サトシくんの周りにさらさらの雪を舞わした。
その雪は月光に反射してキラキラと光っているように見えた。
サトシくんもそれを見て嬉しそうにしていた。
そしてゆっくりと地面にあった雪をすくい上げ、ふぅーっと息を吹きかけて粉雪を舞わせた。
凄く、凄く‥綺麗だった。
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