Rain...6(ショウ×径)

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そんな美しい沈黙を破ったのは誰かの足音だった。 「ショウ様、ジャニル様がお呼びです。」 「楽しかったか?俺の尾行は。」 俺の尾行をして蒼井さんの家を突き止めて、蒼井さんを監視し、ジャニル様に報告。 そんな裏切り行為をしたのは、ユリだった。 「き、気付いていらしたのですか。」 「あぁ。途中からな。」 ではなぜ言って来なかったのか そう言いたそうな顔をした。 「ユリ、お前はもう俺の側近を辞めてくれ。ジャニル様に逆らえないような奴は‥要らない。初めに言ったはずだぞ。俺は自由を奪われることが一番嫌いだと。俺が嫌がるのを分かって尾行しただろ?主人は俺だ、ジャニル様じゃない。それを間違えたからお前はクビだ。」 その言葉を聞いて、ユリの顔は真っ青になった。 「シ、ショウ様?何のご冗談でしょうか。」 こいつ、本当にずっと俺の側近をしてきたのか? 俺のこと何も分かってないんだな。 「俺はこんな冗談を言うやつか?本気だ。これからはジャニル様の側近でもしたらどうだ?」 そう言って蒼井さんの元へ行き、 『帰ろう、蒼井さん。』 俺は笑顔でそう言った。 「お、お待ち下さい。ショウ様!!」 まだグダグダと言い出しそうだ。 こんなに面倒なやつだったっけ。 「・・・見苦しいぞ、ユリ。」 一段と低い声でそう言うと、彼は何も言って来なかった。 これがユリと最後の会話だった。 to be continue...    
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