Rain...7(ショウ×径)

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「ショウくん、待って。」 「どうかした?」 振り向いて蒼井さんを見たけれど、下を向いているので表情が分からない。 「オイラを・・・ ーヴァンパイアにして。」 俺の目をまっすぐに見て彼はそう言った。 「蒼井さん、それは・・・」 俺には出来ない。 「ショウくんがヴァンパイアにしてくれたら、オイラの記憶もどるでしょ?」 確かに、戻るだろう。 でもその時自らの記憶を消しているということは、それだけのショックがあったということだ。 蒼井さんにそれを受け入れられるだろうか。 「オイラなら大丈夫だから。お願い。」 「きっと辛い思いをするよ。それでもいいの?」 「うん。構わない。」 「分かった。」 俺が蒼井さんを再びヴァンパイアにするよ。  
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