Rain...7(ショウ×径)

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***** *** ** 「サトシくん100年ぶりだね、ここにくるの。」 「そうだね。」 100年たった今もここは変わらず綺麗だ。 今オイラはショウくんとカズと同じ位の者として扱われている。 オイラはあんな風に皆から扱われるのは好きじゃない。 けれどショウくんから言わせれば、もともと純血のヴァンパイアだからそれは当たり前らしい。 「ねぇ、ショウくん‥」 「どうかした?」 愛しい彼はオイラが呼ぶとどんなことがあっても返事をくれる。 「オイラさ、ショウくんのこと愛してるよ。」 「どうしたの急に。」 ショウくんは本当に驚いたのか、赤色に染まった綺麗な瞳をぱちくりさせている。 「んふふ。びっくりした?」 「うん。」 ショウくんはオイラにだけ優しい。 周りには基本キツイと思う。 オイラが見ていて怖いと思うくらいのときもある。 「サトシくん、俺も愛してるよ。」 この優しい笑顔もオイラにしかしない。 「ショウくん‥おなかすいた。」 「俺も。」 ー2113年1月1日      white snowの上に   2人の純血のヴァンパイアの血が   紅色の薔薇を描いたと   言われている -end- .
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