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「ああ、これからどうしようかな。」
ネオンで光輝く街をぷらぷら歩く。
今日も私は一人だ。
そう思うとだんだん寂しくなってきて、人肌恋しくなる。
「綺麗な女の子いないかな。」
イケメンの男でもいいけどね。
って今日はもうヤれないんだった。
「あぁ、暇だな‥」
『きゃあああああ///』
『やばい!//』
『優よ!優がいるぅーっ//』
周りにいた女性が急に騒ぎ出した。
優?誰だ、それ。
「すみません。優って誰ですか?」
近くにいた可愛い女の子に聞いた。
『優を知らないんですかぁ?超人気モデルですよぉ!最近じゃ雑誌の表紙も全部優が飾ってるし、テレビにもめっちゃ出てますよぉ♪』
人間界のことは全然知らないからな‥
そんなに有名なのか。
「写真、ある?」
『もちろんありますよぉ。これです!』
女の子が携帯で画像を見せてくれた。
「・・・マサ兄。」
いや、でもまさか。
そんなはずはない。
『マサ兄?お知り合いですか?』
「え・・あ、はい。小さい頃によく遊んでた人に似てたので。たぶん人違いですけど。」
マサ兄はあのとき死んだはずだ。
それなのに人間界にいるはずないよね。
でも、似すぎてる気がする・・・
とりあえず会ってみるか。
「今どこにいるの?」
『Greenの前にいるらしいですよぉ。』
「ありがとう。ちゅっ」
おでこに軽くキスをした。
『きゃっ//いいえ。今度遊んで下さいよぉ。』
「今度ね。」
そう言って私は足早に立ち去った。
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