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径くんが俺の頭を優しく撫でる。
何度この手に助けてもらっただろう。
「径くんに頭を撫でられてるときが一番幸せ。」
綺麗な指だなぁ
そう思って手を見つめていると、その手が俺の手首を掴んでぐいっと引っ張られ、ベッドで寝転んでいる径くんの上に覆い被さる体制になる。
径くんの吐く息が俺の耳に当たってくすぐったい。
重いからどこうと試みるが径くんに押さえつけられているため身動きがとれない。
「しょーくん」
径くんの甘ったるい声でそう囁かれるとドキッとする。
そーっと径くんの方をむくと、唇にふにゅって感触。
径くんだ、径くんのにおいだ。
そう思うと何だか物足りなく感じて、俺から智くんの唇をわって径くんの口内へ忍び込み舌を絡ませる。
最初は驚いた顔を見せた径くんに「径くんが足りないの」そう伝えると、ふっと笑ってまた唇と口内を犯される。
径くん径くん径くん。
径くんでいっぱいになりたい。
もっと、もっと…
「径くん、もっと」
もっと径くんでいっぱいになりたい。
-end-
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