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気がつけば俺は病院のベッドにいた
どうやら倒れたらしい
雅が死んだことも全部嘘だったらいいのに
頭の中で考えた後すぐに雅の死体が頭をよぎる
雅の首…鋭利な刃物で切ったんじゃない
引きちぎられてた………でも誰が?
考えても答えなんて出てこなかった
でも1つ分かった事がある
俺は絶対に雅を殺した奴を許さない
しばらくすると病室の扉が開いた
…雅のお母さんだ
「尚くん…見ない方が良かったんじゃないの?倒れちゃって…」
自分の息子が死んだのに俺を心配してくれるなんて…
優しすぎるんだよ、おばさん
「いえ、全然」
「尚くんは無理しちゃ駄目よ?ご両親だって心配するだろうし」
「いえ、俺の親は俺のことどうでもいいんで」
「えっ…それはどういう…」
「俺、親に一度も心配されたことないです。どこかに一緒に行った事もないんです。どうでもいい人間だから…」
「それは違うわ!きっと…何か理由があるのよ」
「違うんです、おばさん。俺はあの家族からしてみれば部外者なんです、親しくしてくれるのはばぁちゃんだけ…。実はね、俺の母親はあの人じゃないんです。父親の再婚相手で赤の他人なんです。」
言葉を詰まらせる雅のお母さん
そりゃそうだよな、周りはこの事実知らないし
でも俺の母親は死んだんだ、俺が4歳の時に…。
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