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大正XX年 夏~
小さな村で殺戮事件が発生
犯人は横田弘信(ヨコタヒロノブ)
深夜2時…突如、横田が寝ていた寝室から
奇声が聞こえ台所に置いてあった包丁にて
泣きながら逃げ惑う妻を惨殺
その後、町を徘徊しながら次々と刺殺
中には尋常ではない力で
あらぬ方向へ首を折られた死体もあった
逮捕後の供述にて横田はこう述べている
“何も知らない、私は寝ていた。
君達はきっと夢を見たんだ”
横田の衣服には何人もの血が飛び散っている
言い逃れは出来ない状況で平然と笑った
警察隊は1週間、横田を拘束
拷問なんて当然のこと
その時代は許されていた
その時…不可解なことが起こった
拷問を行なった警察隊の1人が突如
穴という穴から血を吹き出して絶命
横田の奇声が響き渡る
“ほら、私を殴った罰が当たったんだ
私は悪夢を作り出すものなり”
あまりの恐怖から幽閉された横田だったが
突如姿を忽然と眩ました
以後…姿を見るものはいなかったらしい
しかし、唯一その町の生き残りがいた
横田の1人娘“由紀”
寝室が別であった為に被害を免れたのだ
当時4歳だった為、何も覚えていなかった
その後、警察隊の保護下の中で育ち
何も異変のない事から
何時しか普通に生活する事を許された
そして誰かと恋に落ち、子宝に恵まれ
その遺伝子は現代に受け継がれた…
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