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~翌日~
俺は朝に弱い
でも雅のお陰で今日は早起きだ
昨日迎えに来ると言っていた雅を
俺は少し早めに玄関に出て待った
10分経過…
20分経過……
「あいつおせぇな…」
俺は携帯で雅に電話を掛ける
トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャ
「おい、雅!てめぇまさか寝てたとか…」
「尚くん!?雅が…雅がぁぁぁ!!!!」
雅がだと思ったのに出たのは雅のお母さん
そして口調から雅の身に何かあったのはすぐに分かった
「おばさん、落ち着いて!雅がどうしたんですか!」
「雅が…雅が…あ、あた……」
「あた?」
「あ…頭がないの…」
全身の血の気がサーッと引いていった
え、なに、頭がない?どういうこと?
俺の頭はいくらフル回転させても理解できなかった
だって昨日一緒に話したじゃん
一緒に帰ってきただろ
話しただろ
なんで…なん…で……
「…おばさん、頭がないってどういう…」
あぁ…俺はなんて残酷な事を聞くんだろう
でも聞かずにはいられなかった
嘘であってくれ、冗談であってくれと願った俺の願いは
キレイに消された…
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