230人が本棚に入れています
本棚に追加
同居
あ~眠い。
昨日は結局あんまり眠れなかった。
会社の方が心が落ち着くかも。
私は今日も、会社の人とは当たり障りなく接して過ごしていた。
平和な生活、プライスレス!
そんな事を思っている私に、
相沢さんがやってきて、
「これ調べておいて欲しいんだけど、お願いできる?」
と書類を渡された。
私は、昨日の事はなかったように
「分かりました。」
と無表情で答えた。
相沢さんもいつも通り
「よろしく。」
と言って去って言った。
はぁ~。仕事だからしょうがないけど、相沢さんとはあんまり関わりたくない。
何かの拍子にボロが出たら困るし…。
そんな事を思いながら書類に目を通すと、付箋が貼ってあり、
『携帯にメールしたから見て。』
と書いてあった。
「!!」
相沢さん、さっそくこういうの困るんですけど!!誰かに見られたら厄介なんですけど!
これから同居するにあたって、相沢さんと連絡先を一応交換しておいた。
はぁ~。と思いながら私は携帯を見た。
『これからお世話になるお礼として今日の夜ご飯奢るから、どう?』
と相沢さんからメールがきていた。
どうって言われても、いつもなら、絶対断るとこだけど、家に帰っても相沢さんがいるから…。
『行きます。』
と返信した。
はぁ~。
私は、欲につられたとはいえ、ちょっと後悔していた。
最初のコメントを投稿しよう!