突然の訪問

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普通のOLの私が住んでいるのは、築20年のボロアパート。 部屋数だってそもそもたくさんあるわけじゃない。 必然的に寝る部屋は、同じになる。 明日から、また一週間が始まる…。 早めに私としては、寝たいのですが…。 相沢さんが、 「そろそろ寝る?」 とテレビを見ている私に聞いてきた。 私は、 「この番組見たら寝ます。先に寝てて下さい。」 「その番組面白い?」 いえ、全く面白くありません。ただ、私は緊張して、寝れそうな気がしないんです。 だから、せめて相沢さんが寝た後に寝たい。 私は、 「相沢さん、本当に私に気にせず先に寝てて下さい。」 と言った。 既に生活に支障が出てきてる…。 相沢さんは、 「ふ~ん。」 と言ってソファーの私の隣に座って、 「俺も一緒に見よ!」 と少年のような顔で言った。 それじゃ意味ないのよ~!! 私の頭の中は大忙しで、余計に目が覚めた。 結局、テレビを見終わって、二人同時に別々の布団に入った。 私は、こんなに寝付けないのは久しぶりだった。
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