夢への一歩

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3月… 圭子はとある大学にいた。 職業訓練の試験だ。 昔からの夢だった介護福祉士の資格取得のために、職業訓練枠で入学できる大学の試験を受験しにきていた。 筆記試験、面接が終わり…合格発表は当時午後3時。 圭子は一時帰宅した。 「ただいま~。」 そう言いながらアパートに入ると寝室から 「ん?終わったか」 と男性の声が聞こえた。 彼は圭子の恋人で2歳年上の同棲相手の黒丸哲也。 哲也は介護職員として働いていて、この日は夜勤だったので眠っていた。 「どうだった?」 哲也の問いかけに「自信ない」と答え、圭子も合格発表の時間までに眠ることにした。 時計のアラームが鳴った。 「車、借りるね。」 「お、合格発表か。気つけてな。」 圭子は哲也の車で大学へ向かった。 大学に着き正面玄関で待っていると、合格発表の紙が張り出された。 -あった!!- 自分の番号を見つけた。 無資格で介護職に就いていたが、資格がないためにわからないことが多かった。 ハローワークからの薦めで職業訓練に応募した。 夢への一歩を歩み始めた。
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