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七十代八十代になっても十代二十代の女性のみずみずしい肉体に執着する男性の煩悩は、その見苦しさやあさましさまでもひっくるめた上で、歴史に名を残す人のエピソードや文学という形で社会に知られている。男というのはそういうものなのだと、世間は黙認している。いい年をしてみっともないとか意地汚いとか心の中では軽蔑していたとしても言葉には出さず目を逸らすのは、男の性には具体的な終焉があるというのが世間では通説になっているから、見苦しさを切なさとか悲哀に置き換えることができるのだろう。
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