2人が本棚に入れています
本棚に追加
中に進むにつれて大きくなっていく人影は同い年くらいにだと思われるが服装的に女の子だろう。
後ろを向いてはいるものの町を歩いていると見かけるような"今どきの女の子"を絵にかいたような可愛らしい服装に腰まで伸びた長い黒髪。まるで黒の絵の具をぶちまけたようだ。
身長は小さめだが手足がきれいに伸びてスラッとしている。
後ろ姿だけしか見ていないのにどこか少女に惹かれるものがあり、思わず見とれていると不意に少女がこちらを向く。
…あれ?どこかで…そう思った瞬間ハッとする。夢で見た少女とぴったり重なったのだ。
僕が驚いて目を見開くと少女は笑ってみせ、夢で聞いた澄んだ声で「また会えたね、」と呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!