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とあるお屋敷にて――
「くそっ、骨が何本かイカれてやがる……あのクソガキが……」
薄暗い部屋で男が上半身に巻かれた包帯を見つめながら嘆く。
となりから女が髪を自らの指で好きながら言う。
「だからお気を付け下さいって言ったじゃないですか」
「うるさい黙れ……大体元は貴様があのガキを足止めしておかなかったからだろう」
「だってまさか勝手にいなくなるとは思っていなかったのですもの」
「……まぁいい、まだチャンスはいくらでもある。 俺の前に立つやつは何人たりとも許さない……食い殺してやる」
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