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「失礼しまーす。」
ガラッと思いっきり扉を開く。
勢いが強すぎて『ドゴォンッ!!』と大きな音がしたが俺は気にしない。
「先生、呼びましたか?」
「……ああ、呼んだ。扉ぐらいゆっくり開けろ。とりあえず、そこに座れ。」
先生の指を指した先は地べただった。
「え、なんで地べた!?先生椅子余るほど持ってるんだから下さいよ。」
「持ってねぇよ!いいから座れ!」
怒鳴られて、仕方なく座る俺。
「…………今、座れって言ったよな?」
「あ、はい。」
「なんで寝転がりながらテレビをみるおっさん、もしくはおばさんのポーズしてんだっ!!寝転がるんじゃねえ!!!
すっ、わっ、れっ!!!正座な!!」
「ちょ、そんなカリカリしないで下さいよ。あ、かりかり梅入りますか?手作りですよ?」
「いらねぇよ!!てか、誰のせいだゴラァァァァァァアッ!!」
やべ、本気で怒らせちゃった。冗談だったんだけどなぁ………。
急いで姿勢を正す俺。
「…………それで、なんの話ですか?」
いきなり真面目モードになった俺に驚きながらも対応する。
「………わかってんだろ?ナァ?
夏目 沙伊(ナツメ サイ)ー???
…………いや、
『ピコハン男』」
俺は無言で先生を睨み付ける。
「あぁ、そうですよ。俺がピコハン男ですよ。あーっ!ピコハン男見つかってよかったですねー!はいパチパチパ…いってぇー!!!」
殴られた!!
「ちょ、教師が暴力振っていいんですか!?教師としてダメじゃないですか!?訴えますよ!?ドラえもんに………あーーー!!いやいやいややめてください!!拳を固めないでっ!!」
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