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あのあとは何事もなく、HRは終わり、帰りの会が行われた。
しかし、それに気づかず爆睡していた俺は、ヒイちゃんに教科書で頭を思いっきり叩かれて起こされた。
「な、何!?敵襲!?」
「アホ。HR終わったって。会議室行くんだろ?」
「……あー。」
めんどくさいなぁ。
その言葉は飲み込み、「そうだったねー。」と頷き、帰りの準備をする。
もちろん教科書は置き勉。
「じゃ、俺は親衛隊の所に行ってくるから。」
「ん、生きて帰ってきてねー。」
「なんで死亡フラグたてるかな…」
苦笑し、ヒイちゃんは軽く手を振りながらドアの向こうに消えていった。
去り際もイケメン。
おっし、俺もさっさと会議室行ってやること済ませるかー。
────────────
コンコンッ
「失礼しまーす。」
ガラッと会議室の扉を開くと、もうほとんどの生徒は集まっていた。
空いてる椅子は一個しかなかった。
「あなたが最後ですよ。何年何組名前を言ってから席にお座りください。」
マジっすか。
なんか聞いたことがある声だなと思い、説明してくれた人を見ると海でした。
海は会議室の一番前。壇上の上にマイクを持って立っていた。
……海が司会か…しかもいい子バージョン。
………腹筋持つかな…。
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