核爆弾投下。

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コスプレ……家の組服…なんてダメだろうな。うん。 まぁ、これは海か、……気に入らんがアニメオタクのクソ姉にでも借りるか。 とゆーか、本当に武器ってなんじゃらほい。 「…えー、では次、一年の説明に入ります。大体はプリントで分かるとは思いますが、簡単に言いますと王様ドッチですね。」 海はそう言いながら手に持っているプリントを一枚めくった。 「王様役の方々はコスプレと武器の所有を絶対とする……何か質問がある方は?」 「はい!はーい!!」 海が皆に問いかけると、俺の隣の席に座っている、やたらと元気のいい本物のチャラ男的なキャラの人が手をあげた。 「どうぞ。」 「このドッチボール大会ってー、優勝したらなにか貰えるんですかぁー?」 チャラ男が言うと、他の皆も気になっていたのか、ざわざわと騒ぎ始めた。 海は、考える素振りを見せた後ちょっと意地悪そうに笑って(俺的には最大の恐怖) 「そうですね………秘密、と言いたい所ですけど…。やっぱり、皆のやる気も上がるかもしれませんのでここで発表させていただきますね。」 そう言うと、また手元の紙を一枚めくった。 海のさっきの台詞を聞いて、皆のテンションは最大級になったようで、ざわざわから、オオオオオオオ!!!みたいな雄叫びに変わった。 うるせ。 だがしかし、俺もちょっとテンションが上がっているのは事実。 こんな山奥の中で、特に買い物にも行けず…食品、筆記用具、ある程度の服…以外は手に入らない。 ネット通販もほぼ禁止されている。 どうしても必要な物しか買ってはいけないことになっている。 ゲームが手に入らないのはキツい。 家から送ってもらうしか方法がないんだよね。 でもやっぱ、ゲームとかって自分の手で見に行って決めたいよね! とゆーわけで、俺は外出許可証をお願いしたい。 外出許可証って、滅多なことが無い限り手に入らないんだよなぁ…。
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