核爆弾投下。

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あ、それ俺も思ってた。 他の皆もそれは気になっていたようで、じっと海を見つめていた。 じーっと、全員が海を見つめる中、海はクスリと笑いながら 「はい、1-Sの代表、兼王様なので出ますよ。」 っと言ってニッコリ笑った。 ……ただし、その笑顔がどっか挑戦的に見えたのは気のせいじゃないだろう。 海が言い終わると同時に一気にまた皆が騒ぎだした。 『南雲様のかっこいい姿が見られるなんて…!』 『あー、南雲様が出られるなんて…1-Aには勝てません!』 『南雲様にボールを当てるなど……』 『優勝は無理かー…』 などと、海が出ることを喜ぶものや、嘆くもの…色んな声が飛び交う。 そんな中俺は『え、海にボール当てちゃダメなの?俺なら顔面とか余裕で狙うけど……あれ、顔面セーフだったっけなぁ…』とか思っていた。 そんな皆を見て苦笑する海。 「皆さん、俺も人間ですから…遠慮しなくて当ててきていいんですよ。」 と言うと皆はもっと騒ぎ始めた。 『南雲様男前!』 『そんな無理ですよぉー!』 皆がそうやって騒ぐ中、俺は一人震えていた。 ………笑いを堪えてるせいで。 いや、だって『俺も人間ですから』だってさwww 人間扱いされないとかどんなんだしww やべ、腹痛wwwwwwwwwwwwww 必死に笑いが漏れないように机に顔を押し付け震えていると、頭に激痛が走った。 思わず声が出てしまいそうだったがなんとか耐えれた。 なんだと思い顔を上げ確認しようとする。 と、なにか頭から落ちてきた。 それを手にとって確認すると……チョーク。 嫌な予感がして、チラリと海を見る。 すると、めっちゃ黒い笑顔でこっちを見ている海が。 オッフ………。 笑いなどどっかに飛んでったわ。 ちょっと冷や汗かいていると、海の口が小さく動いた。 ……………なになに? 『テ・メ・ェ・あ・と・で・の・こ・っ・て・ろ』 はい、居残りを言いつけられました。 すいませんでしたー……。
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