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「………お前、人間扱いされてないんだってね……どんないじめ?」
「刺すぞ」
わりと本気で心配したのに、返ってきた言葉は物騒でしたと。
はい、今は会議も終わり居残り中。
二人とも机に腰かけるという行儀の悪い格好で話す。
居残りという名の駄弁りなう。
「人間扱いされてないってのは、上の人間扱いされてるってことだ。ほら、神様的な?」
「うは、海が神様とかそんな世界絶対住みたくないww」
海が神様という発言がツボにハマってゲラゲラ笑ってたら、海に頭を叩かれた。地味に痛い。
「……つまり、沙伊が想像したようないじめじゃないってことだ。」
呆れた顔で補足してくれた。
そか。
別に『お前の母ちゃんジンベイザメ~ww』とか、『お前の前世はテプラノドン~www』ってバカにされたわけじゃないのか。
よかったよかった。
「あ、そうだ。さっきの演技完璧だったよ。見てて怖かったけど」
「どっちの意味だゴラ。」
「そりゃもちろんあの笑顔…あ、痛い!腹殴らないで!!」
多分どっちっていうのは『上手すぎて』、か『似合わなすぎて』のどっちだっていうことだよね。
俺は迷わず後者だけどなw
「そっちだってチャラ男に染まりすぎだアホ。そのうち素もチャラくなるぞ」
「逆に海は染まった方がいいけどね」
「うっせー」
そう言ってそっぽを向く今の海は、さっきのしっかりした真面目副会長の影も面影もない。
結んでいた髪は乱暴にほどきボサボサ。
服もネクタイは外し制服のボタンは上から3つは外し、下に来ている真っ赤なシャツが丸見え。
変わりすぎだろ。
「学校でそんな普通に変装?解いていいの?見つかったらヤバくない?」
「そんなこと言ったら今お前と喋ってんのもヤバイだろ。」
まぁ確かに。学校の人気者、副会長の海と、淫乱と噂の俺が一緒にいることの方がヤバイかも。
………髪ボサボサなのも、服のボタンが外れてるのも俺に襲われたとか勘違いされるかもだし。
「………あれ、これ俺の方がヤバくない?」
「いや、今の俺を副会長の俺と判断することは無理だろ。だから平気だよ。」
………まぁ、そうかな?
服装も髪型も目付きも違うからなぁ…一目見ただけじゃわからないかも
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