ショータイム(?)の始まりだ!

7/11
前へ
/91ページ
次へ
『死んだ母ちゃんも今のお前らを見て悲しんでるぞ!なぁ!!』 『……え、……うぅ…太郎…私はあなたをそんな風に育てた覚えは無いわ……』 『ほら、こう言ってんだろ!カツ丼もおごってやっから!なぁ!』 なんかもうツッコミどころ多すぎてカオス。 あえてツッコまないのもツッコミだって俺の親父言ってたわ。 「……くそ、左右からも来てるし、マジヤバイ」 さすがの海も予想外だったのか焦っている。 このまま迷ってても捕まるし、飛び降りたとしてもあの生徒の波で捕まる。 さて、八方手塞がりだ。 『おい、聞こえてるのか!俺は帰って寝たいんだよ!』 『ちょっとあんたは黙っててください。ガッ』 『いてぇ!』 『あー、あー。……えー、委員長の言うとおり投降したほうが身のためです。 目の前の生徒と、左右からも風紀の方々が来ているのが見えないわけではないのでしょう? もし横から来る風紀の方々を倒して逃げたとしても昇降口は風紀で固めてますし、逃げ場はありません。 さぁ投降しなさい』 「………どうするの?」 「………ここまでされるとなると…ぜってー嫌だ。」 「うん、俺もここまでされるとなると意地でも嫌だ。」 ここまで徹底的にやられるとなると、むしろ燃えてくる。 多分、今の俺らはすごい悪そうな顔で嗤っていると思う あー……楽しい。 「……お前、今魔王みたいな顔で笑ってんぞ。スイッチ入ったな」 「いやー、燃えてきますね海さんや」 「そうだな。沙伊さんや」 さて、今の状況をまとめよう。 今は二階。 飛び降りる予定の校舎の下にはたくさんの生徒。 左右は長い廊下を余裕そうな顔で走ってきている風紀の人たち。 昇降口には風紀 後ろは教室。鍵が掛かっている。 さて、手は塞がった。 ここからどうするか。 左右はダメ、前もダメ…… 窓も左右もダメとなると… …あ、そうだ 「階段のところの窓は?」 「あれはダメだ。窓が小さすぎる。」 いい案だと思ったけどダメか
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2057人が本棚に入れています
本棚に追加