見えた!?

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「あれ?」 俺は外に出て赤い糸の先を見ると そこには小指に赤い糸をつけている父さんがいた。 「隼人どうしたんだ?」 父さんも俺に気付いたのか 俺に話しかけてきた。 「いや、ちょっと出掛けてくる!!  じゃあ!!」 俺はそれだけ言うと父さんの前から 走り去った。 「ぇ!?おい、こんな時間からか…」 父さんが後ろから何か言っているが 聞こえない事にしとこう!! だって赤い糸の事を父さんに言っても 絶対信じないだろし、逆にバカにされる!! それに俺は確かめたいんだ。 この赤い糸をつけている人は母さんと父さん以外にもいるのかを… まあ、明日でもいいんだけど 気になってしょうがないし… だから人が多い駅前に行こう!! 俺は駅前まで走った。 その途中にいろんな人とすれ違い、 その一人一人が赤い糸をつけていた。 そして駅前に着くと… 「うわぁ…」 辺り一面赤い糸が交差していた。 何百本。いや、何万本もあるような… そういえば俺の指には? 俺はそう思い指を見ると… 俺の指には赤い糸はなかった…
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