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生きるか死ぬか
私は逃げた。奴等から。
あの子が死んでしまった。いなくなってしまった。
あの子と約束したのに、守れなかった。
それなのに自分だけが生き残っている。自分が・・・嫌になる。
あぁ、なんてひどい奴なのだろう。きっとあの子もそう思っているに違いない。
あの子はもういないけれど。私のせいで。
あの子を殺したあいつ等が憎い。これは『デスゲーム』。
命をかけて戦うゲームだ。仕方ないのかもしれない。
それでも・・・。
最初からあの子が大切だったわけじゃない。どうでもよかった。
デスゲームで勝つための道具にすぎなかった。
・・・それなのに、いつのまにか。
知らないうちに仲良くなっていた。大切だと思っていた。
だから、死なせたくなんかなかった。
だから私は決めたんだ。
あの子を殺した奴等に復讐すると。せめて。
再び戦いにもどってあの子にしたことをおもいしらしてやるんだ。
たとえ・・・どんな手を使っても。
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