契約しようか。

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今日は土曜日で、これといった用事はない。 外に出る必要もないので自ら危険なところに行くようなまねはしない。そこまで頭は悪くない。 せっかくの休日を無駄に過ごしているような気がしてすごく嫌だけど。 昼ご飯を食べようと冷蔵庫を開く・・・がそこには食材などかけらもなかった。 私としたことが食材をきらしていたのに買うのを忘れていたみたいだ。1人暮らしなため買ってきて、と頼むわけにもいかない。 仕方なくスーパーに行くことにした。 私の家から一番近いスーパーは歩いて約15分のところにある。さすがにそんな短時間なら大丈夫だろう、と思い外に買いに行くことにした。 念のため竹刀を持って。悪目立ちしてしまうものの命を守るためで、背に腹はかえられない。 スーパーにつくと早めに買い物をすまして出た。 外に出たついでに本屋に寄っていくことにした。参考書を買うためだ。スーパーから、そこまで遠くないためそのまま本屋へと向かう。 人通りの少ない道にさしかかった時だった。 「見つけたわよ。」 聞いたことのある声。殺気のこもったその声に背筋が凍った。 ゆっくりと振り向くとそこには、やはりあの2人がいた。 『水無月』と『クロード』。 私が会いたくなかった人たち。 「また・・・殺しにきたわけ?」 怖い、けれど悟られてはいけない。鋭い視線を送りながら冷たい声で2人に言う。 「分かってるなら話がはやいですね。」 クロードはそう言ったけれど、もとより彼女達は話をする気などさらさらなかっただろう。 クロードはこの前と同じように槍をだす。私もあらかじめ用意していた竹刀を取り出す。 もちろんスーパーの袋は地面に置いた。さすがに命を懸けてスーパーの袋など守りたくなんかない。 水無月は竹刀を見て目を細めた。 「ふぅん。一応備えてはあったわけですのね。まぁ、無意味ね。」 上から目線。私も竹刀で槍に勝てるなどとは思っていない。 しかし、馬鹿にされたことに腹がたった。 「無意味、なんてやってみないと分からないでしょ!」
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