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「今が、決断の時なんじゃない?」
リフィア・・・。
止めていた息をはきだす。
『決断の時』。たしかに・・・今。
否定できない。
「別に助けることもできる。けれど契約する気のない子を助けても私にメリットはない。」
無表情。確かに、彼女にメリットなど全くない。
だいたい想像はついていた。
生きるか死ぬか、簡単そうである意味難しい問題。しかし今の私には悩む余地などない。
「私は、私は生きたい!!死にたくないんだ。」
今出せる、力の限りの声でリフィアに告げる。
その言葉を聞いた瞬間リフィアの口角が上がった。
そして目を細めて一言、
『契約しようか。』
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