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その瞬間、私とリフィアは光に包まれた。
そして光は全て私の左手首に集まり、輪を描く。
しだいに光がおさまっていき、光があった場所に腕輪がついていた。
銀色の太めの腕輪。
そして・・・リフィアには黄色の耳と尻尾がはえていた。
私はおもわず目を丸くする。
「これで契約完了。その腕輪は契約の印。」
そう言ってから私の視線に気づいたらしく、
「あぁ、ちなみにこれが本当の姿。」
と付け加えた。
本当の姿・・・なんて、今までの姿は何だったのだろうか。耳と尻尾なんてなかった。
私と、同じ人間だったはずだ。
彼女、リフィアは人間・・・ではないのだろう。
それならいったい・・・。
いまだに状況を理解できていない私にリフィアはクスリ、笑う。
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