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「えっと…どちら様ですか?」
10人いたら10人が聞くであろう質問を俺は女子生徒に投げ掛けた
「私か?私は天の道を行き総てを司るものだ。」
天○総司かお前は!
俺は心のなかでツッコミ明らかに普通じゃないその女子生徒を見る。
顔は…悪くない。むしろいい方どころか下手したら某秋葉原から進出したアイドルたちよりも可愛い。
整った顔立ちに背中までのびた艶やかな黒髪。目付きはキリッとしていて可愛い印象と綺麗、格好いい印象がうまい具合に混ざりあっていてそして文句のつけようがないスタイル。(推定Gはあるな)
俺とはまるで別次元の生き物だ
ふと俺の視線に気付いたのかその女子生徒はにんまりと表情で俺を見る
「どうした。私のあまりの美しさに見惚れたか?」
「いえ、まさかの開口一番に天道○司くんだったので呆気にとられていただけです。」
俺は反射的に敬語になり返した。
なんだろう。確かに見てはいたがここまで自信過剰な発言をされると反発したくなる。
「むむ、今時の高校生は天道総○君ネタまでわかるのか…それにしても君…よく見ると…」
何故か言葉とは裏腹に喜ぶような口調で言うとぐいっと俺に顔を近づける。
な、なんだ!?一目惚れか?
ようやく俺の格好良さに気付く女子が現れたか!
いやぁ参っちゃうねぇ入学式そうそう告白とか
いやね?断る道理もないから告白されたら付き合っちゃ「死んだ魚の目をしているな。」
…
……
…………
……………ですよねぇ…
ちなみに俺の目は本当にそんな目なので反論できない…
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