武装中学生

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そう、そのには先生のパソコンが堂々と置いてあったのだ。 そんなバカな。バレたら困る画像があるんじゃないのか? 一応起動をしてみることにした。 カタカタ そう、音をたてながら画面はデスクトップになった。 そしてパソコンのデータを漁った。ただひたすらに証拠になりそうな写真を。 だが、置いてあったパソコンにそんな決定的な画像はなかった。 「くそっ」 夜の学校なので静かに呟いた。 だが、まだ諦められない。どこかにヒントがないか探そう。 そして俺は机の中をいじっているとヒントになるかもしれない物を見つけた。 USBメモリー。 この中に画像があれば…願いを込めてパソコンに接続した。 俺は汗ばむ手でピクチャのところを見た。 あった! そして俺は証拠を見つけたのだった。 奴のピクチャには思わず息を飲んでしまうほどの画像がいくつもあった。 コピーして自分のものにしようか。 ……は!ダメだ、ダメだ。そんなことを人間としてダメだ! 一枚だけちょっと見ておこうかな。 俺はクリックして一枚の画像を開いた。 だがその時 タッタッ! という足音が聞こえた。明らかに職員室内だ! 俺は急いでパソコンを強制終了させて机の下に隠れた。 「おい、いるのはバレバレだ。出てこい武装中学生!!」 入ってきた奴が言っているのだろう。そして俺がいることを知っている。 そして武装中学生という一般人なら知らないはずの言葉を知っている。 相手も武装中学生だろうか。 なら少しまずい。 俗に言うピンチだ。
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