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だが、相手が俺がここにいると知っているなら距離の少しでも離れているあいだに出た方がいい。
そう考えた俺は机から出て相手と対面する形となった。
……おいおい、マジかよ。
相手は武装高校生だった。
あれ、死んじゃうんじゃない?
俺、死亡フラグたったんじゃない?
それに相手は太刀を背負っていた。
俺の持ってる短剣じゃリーチが違いすぎる!
すると相手は突然俺に攻撃してきた。
太刀を上に振り上げて突進してくるのだ。
俺は短剣を構えた。
もう少しでミッション完了だったのに!
くそ野郎。殺してやる。
相手の太刀をうまく左に避けた。相手の動きははずした瞬間少しだけ止まる。
その瞬間を狙って攻撃できたら
良かったが、そこまでのテクニックはない。
その一瞬で少しでも相手から離れようと考えた。
「あめぇよ!!」
叫んだ武装高校生は振り返り様に太刀を横に振るってきた!
直撃コースだ!
俺は短剣を太刀の太刀筋に合わせてガードしようとした。
キン!
金属音が職員室に響いた。その瞬間に年齢の違いを痛感させられた。
高校生には勝てない!
俺の持つ短剣は俺の手から離れて後ろに落ちた。
今の俺は武器なしだ。
俗に言う絶対絶命だ。
なんとか助からないのか?
助かりたい、生きたい。その気持ちから相手に俺は話しかけた。
「ミッションの内容は何でしょうか?」
相手はミッションさえ達成すれば帰るはず。ミッションのために俺が邪魔だから攻撃してくるんじゃないだろうか。
「職員室へ侵入してかる武装中学生の殲滅だ。お前がここに入った瞬間に俺様にミッションが来たんだろうよ」
つまり俺が目的で来ていると言うことは逃げられないの!?
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