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グウー
目の前からお腹がなる音が聞こえてきた。
「お腹すいてるのか?」
「はい…………」
ルイはお腹を押さえながら顔を赤くしていた。
「ならこれを食べろ」
俺はカロリーメイトと開けたペットボトルをルイに渡した。
「これなんですか?」
「カロリーメイトだ。美味しいから食べてみろ」
「はい」
ルイは恐る恐るカロリーメイトをかじりついた。
「………美味しい」
「それはよかった。全部食べていいぞ。できれば水だけ少し残しといてくれ」
「はい」
ルイはリスみたいにカロリーメイトにかじりついていた。
しばらくしてルイはカロリーメイトをすべて食べ終えた。
「美味しかったです。ありがとうございます」
「それは良かった」
しかし、ここで重大なミスに俺達はまだ気づいていなかった。
「ああ!」
ルイは突然叫び始めた。
「突然どうした?ああ………」
気づけば日がもう暮れようとしていた。
今からでは夜に山を越えることになる。
「それは確かに危ないな。今日はこの辺で野宿するか」
「はい。近くに川があるのでそこに行きましょう」
少し歩くと、人が泳げるくらいの川があった。
時間も時間なため薪と魚をとるため2つ別れて取りに向かった。
ルイが魚で俺が薪をある程度集め、その後にルイの魚取りを手伝う事になった。
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