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目を覚ますと俺は木に囲まれていた。
どうやら森にいるようだ。
「ここはどこだ?」
俺達がいた場所の近くに森など存在しないはずだ。しかも、どれくらい時間が経過したかわからないが、太陽を見るからにして昼間である。
俺らが帰宅しようとした時間は夕方だ。
どう考えても今が昼間なのはおかしい。
「どうするか?」
そう考えながら鞄とポケットに何があるか、中身を確認することにした。
中身は教科書、折り畳み傘、未開封な水入りペットボトル、携帯電話、財布、カロリーメイト、ハンカチ、木刀である。
「携帯電話はやっぱり圏外かあ」
取り合えず、今現在使えるような物はなかった。
「仕方がない少し歩いて調べるか」
遭難したらその場にいろと言うが、今回は明らかに可笑しい上に俺がいないとわかっても学校からの帰り道を調査するはずだ。
間違っても森で遭難してる何て誰も思いもしないはず。
つまり、助けが来ないと言う事になる。
なら多少危険でも回りを調査しここが何処か、もしくはこの辺りに何があるか位は理解した方がいい。
「しかし本当に何もないなあ………」
想定していた通り進んでも木しか見えてこなかった。
それでも、俺は携帯に電波が届いていないか見ながら森の奥に進むことした。
なんとく、今の状況が小説などで出てくるパターンに似ているなあと考えている時。
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