人間は素手では犬にも負けるが、武器を持てば熊にだって勝てる!

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しばらくして、女性の泣く声が聞こえなくなった。 「もう大丈夫か?」 「大丈夫です」 俺が女性の方を向くと女性の目は赤くなっていた。 まあ普通主人公なら胸で泣かすんだろうが、あいにく俺は主人公じゃない。ましてや好きな人でもないからそんな事はしない。 「そうか1つ良いことを教えてやる。他人に自分の限界を決めさすな。それだけは覚えておけ」 おそらく小説通りならこの女性には膨大な魔力があるはず。 それに詳しくはわからないが、さっき女性の話を聞いて不自然な所があった。 「ありがとうございます」 「俺は何もしてない。それで案内してくれるか?」 「もちろんです」 女性は笑顔で答えてた。 「自己紹介がまだだったな。俺の名前は影 山本」 「私はルイです。ファミリーネームは捨てられたからないです」 自己紹介をした後町に向かって歩き出した。 「なあルイ」 「何ですか?」 「町についた後ルイはどうするんだ?」 「まだわかりません。魔力がないから町には住めませんし」 ルイは悔しそうに下を向き手を握りしめていた。 「なら俺と一緒に来ないか?」 「えっ?」 「ルイが信じるかはわからないが俺はこの世界の人じゃない」 「どう言うことですか?」 ルイは意味がわからないのか聞き返してきた。 「一度止まって話そう」 俺とルイは木陰に入り座り込んだ。 「話だが。どうやら俺はこの世界の人間じゃないみたいなんだ。俺の世界には魔法ではなく科学が発展した世界で、シナプスなんて地名も無かった」
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