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「それで魔法がわからないみたいな事を言ってたんですか?」
「そうだ。何だ簡単に信じるんだな」
流石にもう少し説明がいるかと思ったんだが。
「信じますよ。私の命恩人なんですから」
「そうかい。まあ、そう言うわけで俺は何故か言葉は通じてるが他は何もわからない」
「いいんですか?」
「何が?」
「私は魔力がないに等しいんですよ」
「俺はそんなことは気にしない。それに、おそらくルイには膨大な魔力がある可能性がある」
小説通りなら間違いない。
「ウソ…………」
「これは勘も含まれてるからな。さっきルイは言ったよな。魔力が上がらないって、それは2つの理由が考えられる。1つは純粋に障害がある。たがこれは検査でわかるはずだ。それで障害はないんだろ」
「はい」
「もう1つは無意識の封印だ。魔力が多すぎて自分を傷つけないように、何らしかの封印をしてる可能性がある」
「じゃあもし封印だとしたら、封印やらを解けば」
「魔力が上がるだろう」
「そっか…………」
ルイは嬉しいのか、悲しいのか複雑な顔をしていた。
「影1つ聞いていいですか?」
「何だ?」
「どうして・・・・私に異世界から来た事をすぐに話してくれたんですか?」
確かに普通なら信じないような事を会ったばかりの人に話すわけがない。
「どちらにしても行動を共にするなら怪しまれるし、あと多分ルイと一緒だ」
「私と?」
「俺はルイがいい奴だと思ったから話した。それ以上もそれ以下もない」
「そうですか…………………影私を連れてってください!」
「もちろん。よろしくな」
「はい」
俺とルイは笑顔で握手をした。
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