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入社初日が金曜日だった事もあり、同期で飲みに行くことになった。
「ひなた行くよね?」
「行く!けど私、お酒弱いからね。」
「大丈夫だよ!知ってる!」
これから一緒に働いていく同期かあ。
ゆうちゃんもいるけど、他の人とも仲良くなりたいな。
「うっわ!すごいイケメン!」
「え?どこにいるの?」
ゆうちゃんの視線の先を見つめると、朝受付で一緒になった人がたっている。
すでに何人かの女の子がその周りを取り囲んでいる。
「あ、あの人…」
ふとつぶやくと彼と目が合ったのが分かった。
その瞬間、彼がくすりと笑う。
それだけで何故か絵になってしまう。
女の子の集団の中から彼がこっちに向かって来る。
心臓のドキドキがさらに大きくなる。
「あー!朝の子!俺ギリギリだったけど君は間に合った!?」
「…へ?」
爽やかそうなイメージを覆すような人懐こい話し方。
「えーと、綾川 ひなたさんだよね?」
「何で名前??」
「受付で一緒に呼ばれたじゃんか。俺は橋本 春哉。同じ遅刻しかけたもの同士、仲良くしような!」
これが彼との出会いだった。
彼が笑うと病気じゃないかってくらい胸がドキドキするのが分かった。
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