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カタカタカタ
機械的なパソコンの音。
少しずつ仕事にも慣れ始めてきたような気がするが、まだまだミスは多い。
「綾川ー!コピーまだか?」
「あっ、忘れてました!すみません!」
遠くのデスクに座る春哉くんがいつものようにくすり、と笑うのが見えた。
同期である春哉くんとは、あれ以来メールを続けている。
内容はたいしたことないけど、何故か楽しいと思ってしまう。
「ひなた、またミスしたな?」
「ゆうちゃん!」
コピー室で偶然ゆうちゃんに会えた。
「全く、やっぱりまたミスか。そういえばあの噂聞いた?」
「噂って?」
ゆうちゃんがコピーの終わった書類を整えながら話す。
「ほら、橋本春哉。もうすぐ結婚するらしいね。」
「…え?」
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