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俺は、
「マジ凄いじゃん。お風呂、部屋も綺麗だし2部屋あるし、良く見つけたね。」
すると、瑠奈が嬉しそうに、
「でしょ。ネットで結構沢山探したんだから、今日は花火大会だから、結構空きなくて探すの大変だったんだから。しかも貸し切りか、お部屋にお風呂着いてないと駄目じゃん。」
と瑠奈が言った。
俺は、胸から腕、背中にかけて和彫り刺青を入れていた。
19才の頃田舎で入れたものだった。
普段見えない様な服をきているし、瑠奈と海に行くときはラッシュガードを着ている。
でも、温泉施設など一緒に行けない為、瑠奈はあまり良く思ってなかった。
旅行の宿探しの条件にお風呂の貸し切り時間があるか、
個室露天風呂がある事が含まれていた。
「ありがとう、頑張ったね。」と、
照れ隠しで瑠奈の頭を少し髪の毛が乱れる位の強さでなでた。
「もう。」と、
少し膨れたがすぐに「しゅん」と言いながら抱きついてきた。
とても可愛く感じて、
旅行を頑張って計画してくれて、
俺の事を凄く考えてくれて、
嬉しくて幸せを感じたんだ。
俺、それを言葉で、行動で伝えられたのかな?
やっぱり自信が持てなかった。
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